「オープンリゾルバ根絶に向けての取り組み」という文書が出ています。
「なぜ今までそんなことをやっていたんだ」と批判されることを覚悟の上でのカッコワルイ話です。と冒頭にあって、著者のブログ「どさにっき」に
作文の冒頭に「批判されることを覚悟の上」と書いたんだけど、実際にはそういう批判が思いのほか少なかったことにも驚き。と書かれていたので、せっかくなので批判しておきます。
「なぜ今までそんなことをやっていたんだ」じゃなくて「なぜ今までそれを放置していたんだ」でしょ? 最近まで放置していたという問題を、大昔はそういう時代だったという話にすり替えちゃいけません。ISP の方々も「インターネット」と呼ばれているものが何なのか、総括してみてはどうでしょうかね。「インターネット」という幻想こそ歴史的経緯ですよ。
それと、DNS amp に使われるからまずいの? それだけなら権威サーバの存在もまずいでしょ? DNSSEC やらなんやらでどんどん応答を肥大させているのは問題にしないの?
上記「オープンリゾルバ根絶に向けての取り組み」の記事からリンクされている「てくろぐ」の"「昔IIJを使っていた人」にお願いです"という記事に以下の記述があります。
IIJは「最新の技術」も追いかけていますが、それと同時にこのような古くて現在では適切ではない設備についても対応をおろそかにしてはいけないと、襟を正しています。今回のオープンリゾルバだけでなく、他にも残っている問題がありますので、そういったものについても順次対応を行っていきたいと考えています。
「他にも残っている問題」とは何でしょうね。どこかにリストアップしてもらえるとうれしいですね。また、最新の技術を追うあまり「いま生み出そうとしている問題」も真摯な再評価をお願いしたいですね。このブログでも色々取り上げている問題がありますからよろしくお願いしたいと思います。「インターネット・イニシアティブ・ジャパン」さんとしては自社だけでなく業界全体の健全化を率いて欲しいですね。
そもそも、「古くて現在では適切ではない」のは設備ではなくインターネットプロトコル自体と ISP の一部の方々の「インターネット」に対する認識でしょう。
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Google Public DNS と同程度の amp 対策を施しますというところはないのかな?
書いてくれて、ありがとう。(tweetではまともに残らないからね)<br><br>「根絶」だなんてほんとあきれる。<br><br>「Google Public DNSがなにをやっているのか」の解説があるといいな。<br><br>IIJが真似できないと認めた歴史的文書だと記憶しておく。