Convivial Society
私の大学では、がんじがらめに管理された不自由なキャンパスネットに不満を 持った学生たちが、昨年から自分たちの自律ネットワーク Convivial Net を IPv6で構築しつつあります。 以下のスライドと彼らのサイトをぜひご覧ください。 http://www.e-ontap.com/convivial/ http://www.convivial.ne.jp/" 自律分散協調だったはずのインターネットが、「インフラ」と呼ばれるように なるにつれ、安全安心の名の元にどんどん集中管理される方向へ進みつつあり ます。そうならなくてはいけない面もあるのは確かなのですが、巷からは基幹 技術のわかる技術者がどんどんいなくなりつつあります。 この状況は、ジョナサン=ジットレインの云うところの「生み出す力」を喪失 した "Death of the Internet" あるいは、イヴァン=イリイチが「コンヴィ ヴィアリティ」を喪失した人々が消費者という名の囚人になり下がると30余年 前に看破した状況と言ってもよいでしょう。 私たち技術者は最後の最後まで自分たちで新しいものを「生み出す力」を持ち つづけなくてはいけないと思います。ただ与えられるばかりでそれに甘んじて いると揶揄される今日の学生たちですが、その彼ら自身が現在の状況に疑問を もち、自律を求めて立ち上がりました。それが Convivial Net です。 その想いとそのネットワークをもっと多くの人たちに広げるための研究会を立 ち上げました。(2010.11.19) 現在 Convivial Net を核とした IPv6 の実験ネットワークに、無償あるいは 格安にご参加頂ける準備を進めています。 研究会発足時のプレゼン資料をご覧ください。 参加問い合わせ: 研究会自体はどなたでも参加可能です。以下の連絡先へお問い合わせくださ い。ただしネットワークは自律と協調に基づく運用を前提としており、お客様 扱いは致しません。また、ネイティブ接続は地域キャリアの広域イーサネット 網を用いますので、東海地域に限定させて頂きます。 事務局 鈴木 : convivial@e-ontap.com